「3R」って、何だろう。「スリーアール」または「さんアール」と読むのだが、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の3つの「R」をまとめて指したものだ。経済が成長し、人々が豊かになるに伴って、ごみの発生量も急激に増えた。たとえば、環境省の統計によると、1日1人当たりのごみの排出量は、東京オリンピックのあった1964年ごろは、700グラム程度しかなかった。それが、高度成長にのってぐんぐん伸びて、1972年には1200グラムを超えた。オイルショックで景気が落ち込むと、ごみも減少したが、その後はいまに至るまで、約1100グラムと横ばい状態が続く。これではいけない。ごみを減らすための原則と優先順位を示しだのがこの3Rなのだ。リサイクルを拡大するだけではごみは減らない。まずは、家庭から出るごみも、ペットボトルや空きびんのような資源ごみも、出す量を減らす。次に、買った製品は何回も使う。たとえば、ペットボトルは飲んだら捨てずに、お茶を入れ替えて何回も使う。それから資源ごみとして出し、リサイクル業者が、リサイクルして再生品を作る。なるほど、この理屈は理にかなっている。環境省は、この3Rをアピールしている。それ自体は否定すべきことではない。でも、現実を見渡すと、3Rのかけ声のもと、おかしなことがいくつも起きている。