百貨店のアーティストの売り場

2011.06.16

リバティ百貨店のアーティストの売り場で、私はどうしても買い心を抑えることができず、刺しゅうと絵をミックスしたような額縁を一つ、バラの花が取っ手に付いた陶器のミルクピッチャー、同じ作家の器、そして凸凹のある昔ながらの手法を現代的にしたお皿を買った。そのコーナーは気のせいか、あまり観光客らしき人はいなくて、何か知的雰囲気に包まれている。私などここにいていいものだろうか、と一生懸命心の動揺を抑え、さりげなさを装うことに努力する。眼鏡をかけたたっぷりしたパンツの女性、着飾った、とかおしゃれをしました、という雰囲気を微塵も感じさせず、それでいてとても素敵なのだ。そんなふうに観察していれば、若い人も中年の女性もそういう雰囲気を感じさせる人が多いように思える。

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もちろんかのロンドンファッション(二十年前などまさしく)の名残りの過激な人たちもいなくはないけれど、全体にすごく地味になった感じ。日本がひょっとしたら異常なおしゃれ文化なのかも、と思わないでもない。イギリスの経済がどうのこうのという問題も、当然関わってきての結果かもしれないが、私にはそれが賢明に思える。