逆指値注文ってなに?

2011.06.16

株の世界において逆指値注文ができるようになったことは「革命的」といいましたが、元手にレバレッジをかけて多くの資金を動かすFXにとっては、この逆指値注文はさらに重要性が増すので詳しく解説していきます。この注文方法は最重要項目であり、「FXで成功するか失敗するかを左右するポイント」だと思いますので、しっかりと習得するようにしてください。指値注文(リミットオーダー)のところで、できるだけ安く買い、高く売ることが大事といいましたが、逆指値は指値の逆ですから、現在の値段より値上がりして一定の水準に達したら買い、現在の値段より値下がりして一定の水準に達したら売る注文方法です。儲けるためには、安いときに買って、高くなったら売るのが当たり前なのに、なぜこんな一見理不尽な注文方法が必要なのでしょうか?いま、1USドル=110円で10万ドルを指値で買ったとしましょう。この状態を「1ドル=110円で10万ドル買いのポジションを持っている」といいます。ドルを買ったということは今後ドルの価値が上がり、円の価値が下がる、すなわちドル高円安になると予想したわけです。予想どおり1ドル=115円と円安になれば、ドルを売って円を買い戻せば1ドル当たり5円の利益が出るので、10万ドル分で50万円の利益が出ることになります。しかし、いかに冷静にテクニカル分析の指標をみて売買したとしても、予想が100%当たることはありえません。当然、自らの予想に反して円高ドル安が進むということも起こりえるのです。予想に反して1ドル=105円になれば1ドル当たり5円の損なので、トータル50万円の損が出てしまいます。ここで、普通の人はなかなか105円で決済の売り注文を出すことはできないでしょう。なぜなら、50万円もの損失を確定させるのが嫌だからです。5円も下がったからこれ以上下がらないだろう、きっと戻るだろうという希望的観測が働くからです。しかし、相場の世界において、これ以上下がらない、あるいは上がらないという保証はどこにもありません。したがって、損失確定を避けようとする心理や希望的観測をもつことは、へタをすると損失がさらに莫大になる可能性をはらんだ危険な考え方なのです。まさにバブル崩壊で日本国民全員が陥った心理なのです。だから、110円で10万ドル買った段階で、あらかじめ「ここまで下がったらもうあきらめよう」という価格にロスカット(損切り)のための逆指値注文を出しておくのです。たとえば、110円より1円安い109円まで下がれば売るという逆指値注文を出しておけば、109円まで下がった段階で売り注文が自動的に出されるので、10万円で損失が限定されます。10万円の損は痛いものですが、もし売ることができずに1ドル90円まで下がれば200万円の損失になってしまったかもしれません。「損を小さくし、利益を大きくすること」が相場に勝つコツです。